盤渓山 “妙福寺”作業記録 〜小屋組み〜
今回の龍神様のお堂は約6坪の大きさながら、屋根の形式が3種類。
“唐破風”
“宝形”
“流れ造り”の“後拝”
棟梁曰く建物が小さい程逃げが利かず納め方が難しいらしい。
今回の建物は色々な要素が盛り込まれてるのでかなりの経験値が稼げるよ、という事で日々の現場作業は基本俺にやらせてもらい棟梁はひたすら段取りと大事な部分の確認作業。
朝に今日の作業の流れをチョイと打合せした後は何の指示も無く完全ノータッチでお任せ状態。
作業が進むに連れ
『あぁ〜こーゆー事かーぁ』( ´Д`;)
_| ̄|○
と後で気付き、中にはやり直す事もあるがあとで思うとそこに行き着くようにと言うか気付く様に誘導されていた様にも感じます。
確かにこのひと現場は数年分の経験に値しそうです。
日々の予習復習が欠かせません‼︎
と言う事で今回もこれまでの作業記録です。
唐破風の施工風景。
柱に組物など{木鼻(きばな)、斗栱・斗組み(ときょう・ますぐみ)、虹梁(こうりょう)、蟇股(かえるまた)}を取付けて、
その上に桁、梁を組み、
化粧垂木を流し、
杉の板を張り、
更に棟木を上げ桔木(はねぎ)を組み、
母屋を掛け、
屋根垂木を流し、
野地板を張ります。
唐破風部は今んとこココまで。
続いて中央部 “宝形造り”
この宝形造りは北海道ではあまり見られないですが、本州に行けばチョイチョイ見られる屋根です。
宝形施工風景、建物裏手より撮影。
柱を建て、桁を掛けていき、
中央に見える柱{蕪束(かぶらつか)}で隅木を受けます。
これは五重の塔に見られる構造です。
下から撮影。
軒先は二重で。
更に軒先を深く出すので、軒先を支えるための桔木を掛けます。蕪束から敷き桁を支点にテコの原理で軒先を支えます。
母屋を掛け、
隅木を掛け、
隅木の先端部は反りを出し、鼻隠しも反りに合わせ加工し取付けます。
四方の隅木も決まれば桔木を敷き桁に固定。これは火打ちの役割をします。
隅木に野地垂木を取付けるといよいよ宝形の形が見えて来ました。
こちらも今んとこココまで。
裏手の後拝屋根
は、今んとこ化粧垂木に茅負(かやおい)が取り付いたところまで。
軒先の垂木の上にある横架材が茅負(かやおい)
こ上部は野地垂木まで。
色々建築用語が出まくってますが興味がある方はご自分でググってみてくださいね!
(*^^*)/
と言う感じて毎日充実した日々です‼️
以上今週はココまで‼️
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